要訣の理解と効果
リラックスの重要性と難しさ
スポーツの場面でも、力を抜く、リラックスは大事と言われます。
前回もかきましたように、無意識で緊張が沢山あります。
無意識ですので、自覚ができないから今以上にリラックスができません・・・
言葉を変えると、今できるリラックスは、今自分が意識できる、操作できる範囲で行えており、その範囲を増やすていくことが大事です。
そのために今緊張している所を分かる必要があり、その次にようやくリラックスできるようになります。
対面レッスンなどでお伝えできますが、リラックスを意図して、導引(ストレッチ)やスワイショウなどをすると、する前と違いが出ます。
・体が柔らかくなった
・軽くなった
・動かしやすくなった
・温かくなった
・ビリビリする
などの変化が起こります。
その変化が出ていないと、正しいやり方ができていないと思います。
この点が独学で身につけるのが難しいところですね。
ぜひ、正しい方法で行いリラックスを深めていただければ嬉しいです。
要訣と効果
気功面では、リラックスすると、氣の流れが活性化します。
武術面では、リラックスできると、武術的な強さが出てきます。
これに、古代から伝わる要訣を理解できると良いです。
要訣を上げると
・含胸抜背
・沈肩墜肘
・尾呂中正
・松腰緩腹
などです。
これも言葉を知っている人が多いですが、その中身を理解して、効果がでる人は少ないのが現状かと思います。
例えば、
「沈肩墜肘」ですが、
字を見ると、肩が沈む、肘が墜ちるです。
体のメカニズムを考えると、複雑になりますが、一般的に緊張、肩こりは、僧帽筋と言われる筋肉が固く、緊張している状態です。(代表的な筋肉で他の筋肉ももちろん緊張があります)
この僧帽筋が緊張すると肩が上がります。
緊張とは収縮です。
距離が短くなるので、肩が上がってしまうのです。
※この時に、肉体面では重心が上がり不安手になります。血液や氣の流れは上の方が活性化して、心も不安定になります。
リラックスできると、距離が長くなり、肩が下がります。(沈む)
また地球には重力があります。
重力があるから、すべての運動が可能になります。
人が筋肉に対する意識は上腕二頭筋など強いです。
力こぶの象徴は、上腕二頭筋です。
無意識に力が入っていることが多いです。
すると、腕が曲がり、肘が浮いてきます。
力が抜けると。
重力に引かれて、肘が墜ちます。
肩も腕もリラックスできると、肩は沈み、肘は墜ちるということですね。
これが正しくできると
1つに
腕がとても重くなり、強くなります
この腕を相手に乗せると、相手が潰れるほどです
持ち上げられて場合も非常い重く、簡単には持ち上がりません
この腕で推手をすると、化勁などもできるようになります。
またこの腕を、飛ばすと発勁になります。
中国武術などで、達人と推手をすると、
・腕が重くなり潰された
・押してもびくともしない
・軽く打たれただけなのに背中を衝撃が突き抜けた
などの話がありますが、これが可能となります。
むしろ、この要素がないと成立しません
このリラックスをマスターして、意図をしてタントウコウなどをすると、武術面でも強くなります。
人と修練する機会があれば、腕も重さをチェックしてみてください。
リラックスできれば重くなり、リラックスできるほど重さは増えてきます。