意念について
意念とは
氣の修練にあたり、「意念」が重要視されます。
意念とは、
意識 + 想念
になります
意識と想念により、氣を強めたり、コントロールを行います。
伝統的な流派によっては、意念が氣功の修練の核心的なものであるために、意念が秘密とされてきたこともありました。
それほど、意念は重要です。
意識について
意識は、未だ完全に解明されたわけではありません。
なぜ人が高度に発達した「意識」を持っているかも、宇宙の根本に迫ることにもなると考えます。
氣の上達の観点から、意識を考えます。
辞書などには意識の意味がいくつかありますが、その中から
・ものごとに気づくこと、感知、心の働き、知覚
・思考、感覚、感情、意思などを含む広く精神的、心的なものの総体
・感覚器官による目、耳、鼻、舌、身の五識に対し、心の働き、精神の働き
などが参考となります。
修練の中でいえば、氣を発生させたいところに意識を向けます。
すなわち
「意いたれば、氣いたる」
です。
例えば、丹田で氣を練ろうとすると、丹田に意識を向けることだ重要です。
他の対象に意識を向けるとそちらに氣が行ってしまい、うまく気が練れません。
今自分の意識状態がどうなっているか感じて、意識の操作をうまくすることが重要です。
日常生活でも、他に気になっていることがあれば、目の前のことに集中できなくなります。
氣功の修練でも、同じことですね。
どこに、どういうふうに向けるかをチェックしながら行います。
基礎で行う、手の平をこすったり、離したり、近づけたりすることも、他のことを意識しながら行う場合と、手の平に意識を向ける場合と感じ方に違いがでます。
これになれてくると手の平に意識を向けることだ上手になり、より氣が発生して、感じやすくなります。
最終的には、全身で自由自在に意識を操作して、氣を強くしたり、コントロールできるようにしてください。
意識のポイント
意識についてさらに理解して、より高度に使えることが上達に繋がります。
・意識の発生源
意識は、ものを見るときに成立する意識
物に触れたことや、体を感じることで成立する意識などがあり、どういう意識かがあります
・意識の場所
ものを見る時は対象の物体に意識が行きます。
手の平を近づけたり、離したりするときに、手の平の間を意識するほうがより氣が発生します。
このときも手の平に意識を向けることが大事です。
意識をする場所を感じながら行います。このときに、自分の意識がどこに行っているか、どうなっているかを感じることが大事です。
・意識の状態
急いでいるとき、落ちつているとき、練功をしているときなど、すべて意識状態が違います。
自分の意識状態を観察して、感じる練習や、任意の意識状態に変えるてみてください。
・意識の量
扱える意識の量があります。
他のところに意識が使われていると、使いたい意識の量が減ります
鍛えることで意識の量が増えます。
想念について
想念とは、
「心の中に思い描くもの」
「考えること、思うこと、感情の動き」
などと言われます。
今風にいうとイメージトレーニングも入ってくると思います。
修練の基本としては、
丹田が燃えている
火の玉を思い浮かべる
溶岩が流れるような感じ
などが使われます。
想念についての効果です。
脳から体のフィードバック機能
レモンと強くイメージすると、レモンの香りがする、唾液が出てくるなどの反応が現れます。
強くイメージすることで、体に変化が起きます。
人にも影響を及ぼす
生活の中で人の想念の影響を受けることも経験します。
人の考えていることが伝わってくる、楽しい場所に参加すると楽しくなってくるなどその場の雰囲気を感じる。
逆に自分の人に影響を及ぼしています。
自分の想念を強めることで影響力が上がります。
※氣が上達することで自然と想念の力が強くなり、自分や人えの影響力が強くなります。自分の想念、心をコントロールことも見につける必要があると言われる理由です。
意念が秘密な理由
伝統的な流派では、「意念が秘密、秘伝」とされてきた部分もあります。
タントウコウや瞑想などでは、外からみると動作がありません。
ヨガのアーサナなどの方が、あるていど見ると理解しやすいです。
ですので何をしているのか一見分からないです。
外見的な動作はありませんが、中では色々なことを行っています。
タントウコウ中も、
大きな木を抱くように
氣の球を持つように
丹田を感じるように
天地につながるように
などなど色々な意念があります。
それぞれで、練功で鍛えたいこと、内容、効果が全く違います。
目的とした練功をするために意念をするのですが、肝腎の意念を教えてもらわないと、練功の効果がまったく出ないということになります。
熱を発生させたい場合に、よく火の球やマグマが使われます。
ここで、清らかな水の流れを意識しても、熱が発生しにくいです。
逆にしっかりと効果を出したければ意念をしっかりとすることです。
意念が一番重要なもので、秘伝とも言えるので、教えないということもありました。
練習されるときは、どんな意念かをしっかりと行ってください。
習う時は、意念も教えてくれる師やスクールをおすすめします。