修練の環境など
修行の環境について
練功を行う上で、環境を整えることで効果があがります。
特に初級のほうがより環境を整えることが必要です。
古代から自然の中や、大きな木の近くで行うことが勧められてきました。
これは以下の要因を満たすことが多いからです。
氣場、地場・・・氣の良い場所で行うこと。「竜穴」、パワースポットで行う。風水の技術で部屋の氣の流れをよくする。
音・・・あまりうるさくないこと、場合によっては自然の音や特殊な音源を使う場合も有効です。
明暗・・・明るすぎる場合や直射日光なども考える必要があります。
温度・・・暑すぎる、寒すぎる場合も集中できないです、逆にエアコンなどを使いすぎても氣の流れが悪化します。
風・・・上記のエアコン、扇風機などの風が強く体にあたると、氣の流れが悪くなるます。
外でする場合にも強い風は影響がでてしまいます。
湿度・・・乾燥しすぎては良くない、呼吸器を痛めます。湿気が多すぎても良くないです。
香り・・・リラックスできる香り、お香を焚いて瞑想を行う場合もあります。
電磁波・・・現代であれば、電磁波の環境にも注意が必要です。電磁波がたまりすぎている場合は、アーシングも有効です。
※上記は初心者の場合と上級者で異なります。
上級者になると、日常生活でも自分のコントロールで瞑想状態に入れないと、高度な技が使えないので様々な状況・環境でも行えるようになってください。
服装・・・締め付けがきつくないゆったりとした服装がおすすめです。材質は、天然素材のものがいいです。

練功の相手・・・人と一緒に練功する場合、人の近くで練功する場合は、相手の氣の状態が良いことが重要です。一人で練功するよりも、氣が活性化している人と一緒に練功することがおすすめです。
体調について
汗・・・陽気を発生させると汗をかくのでしっかりと処理をします。
大、小便・・・便意や尿意は意識の集中を妨げるので、予めすませておきます。途中で感じたら、我慢せずにトイレにいく。
病気や体調不良・・・健康な状態で行うやり方と、体調が悪い場合に行うやり方が違います。
その状態にあったものを行うこと。
眠気・・・睡眠不足気味であれば、睡眠を取ること。
睡眠が足りている場合は、意識の集中場所を変えます。
行が進むと睡眠時間が短くなるなども変化が起こります。行は進んでいるつもりでも眠くなる場合は、脳波のコントロールが弱いか、経絡の開発が不十分で脳まで氣が流れていないことがあります。
食事内容によっても眠気は変わります、糖質過多に氣を付けること。
妄想・・・妄想が出すぎる場合は、意識の集中が弱い場合は、外部の邪気の影響がある場合もあります。行の進歩によって改善します。改善しない場合は、氣の能力が変わっていないことが多いです。
自分の意識や心をコントルールしたり、一つのことに集中(統覚)してことから始めると良いです。

姿勢について
練功を行う上で姿勢も色々あります。
座位・・・座って練功を行う
立位・・・立って練功を行う
仰臥位・・・寝て練功を行う
などあり、東洋では一般的に座位で行われることが多いです。
座位の中でも、
椅子に座って行う、足を組んで行うがあり、足の組み方も正座、三角すわり(体育座り)、半跏趺坐、結跏趺坐(蓮華座)、会陰部に踵を当てたりなどいくつかの種類があります。

当会では、効能を第一に考えております。
リラックスと氣の流れは関係があり、リラックスできるほど気の流れが良くなります。
体が硬い場合に、不慣れな姿勢をとると体は緊張して、気の流れが下がってしまいます。
西洋では、椅子の生活が慣れているので椅子での練功が多いように、自分が慣れている姿勢、リラックスできる姿勢がおすすめです。
姿勢は練功の要素の一つではありますが、目的ではありません。目的はよりリラックスして氣が強くなる、操作しやすくなることです。
上達するにしたがって、姿勢は関係なくなってきてどの姿勢でも、練功が可能になります。
時間について
修練についての時間です。
24時間練功、行住坐臥という言葉もあるように、一日の中で練功する時間、意識する時間が多いほど効果的です。
伝統の中で、効果の多いとされる時間や時期があります。
陰陽が交代する時間
子の刻(23時~1時)
午の刻(11時~13時)
卯の刻(5時~7時)
酉の刻(17時~19時)
各時刻は五臓に対応して働きが高くなる時刻や働きが低くなる時刻があります。
臓器 | 高期 | 低期 |
胆嚢 | 23:00~01:00 | 01:00~03:00 |
肝臓 | 01:00~03:00 | 03:00~05:00 |
肺 | 03:00~05:00 | 05:00~07:00 |
大腸 | 05:00~07:00 | 07:00~09:00 |
胃 | 07:00~09:00 | 09:00~11:00 |
脾臓・膵臓 | 09:00~11:00 | 11:00~13:00 |
心臓 | 11:00~13:00 | 13:00~15:00 |
小腸 | 13:00~15:00 | 15:00~17:00 |
膀胱 | 15:00~17:00 | 17:00~19:00 |
腎臓 | 17:00~19:00 | 17:00~19:00 |
心包 | 19:00~21:00 | 21:00~23:00 |
三焦 | 21:00~23:00 | 23:00~01:00 |
鍼灸治療で、子午流注法などでも利用されます。
午前と午後、陰の時間帯、陽の時間帯
夜は陰の時間帯で、昼は陽の時間帯です。
陰と陽はどちらが悪い、良いではありません。それぞれの特性の違いです。
陰の時間帯は、意識の練功、リラックス、性功などに適しています。
陽の時間帯は、肉体の練功、活力を増やす、命功などに適しています。

二十四節気も効果的
1年を通したときには、二十四節気の日に練功がおすすめです。
小寒、大寒、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至がそれにあたります。