個人、目的、効用などで選ぶ
違うことを前提に
前回のブログで、ヨガや気功などでチャクラ、経絡、経穴などが違うお話をしました。
ヨガでは、気功でいうような「丹田」の概念もありませんね
このように違うという前提から、理解や行をすすめると良いです。
料理で例えてみます。
料理も一口に言っても、和食、洋食、中華、イタリアン、さらに、ベトナム料理、インド料理・・・などなど様々な料理があります。
背景・時代や目的の違い
それぞれのものは、それが出来上がってきた歴史、土地柄、背景などがあります。
気功、仙道は中国ですし、ヨガはインドです。
西洋での、錬金術やカバラ。
日本の古神道(今の神道ではない)も、それぞれ違います。
鍼灸の教科書によれば、
中国内でも
東は気温もよく、食べ物も豊富で、外科的な医療や気功などが発達した
西は風が強く、肉食も多いので、薬物療法が発達した
南は高温多湿で、鍼が発達した
北は寒冷の土地で、温める灸療法が発達した
などと言われます。
世界でみれば、
インドは、生きるのも大変な状況で精神的な安定「悟り」を求めたかったようです
中国は、食べるものなど生活に困らないようでした、そこから異性を楽しみながら健康になる「房中術」、美味しく食べて体に良い「薬膳料理」、長生きして現世を楽しむような体系になっています。
西洋は、東洋に比べてもっと現実的な体系をしています。
欲を肯定して、それを叶えるための方法も沢山あります。
※この辺りは、神仏像などにも現れて、シンプルな神仏と、輝きの多い神仏に別れます。
これは「目的」の違いですね
さきほどの料理に例えると、取れる食材や、民族がどういった好みかで、それぞれの国の料理も違いますね。
こうのようにそれが成立した背景が違うので、相違が出てきます。
修練する場合には
では、相違がある中で実際に修練するときには何を基準にすれば良いでしょうか?
①重複する要素、基本的な考え
相違がある中でも、ある程度同じような部分があります。
例えば、会陰、ムーラダーラチャクラなどは、位置は同じ位置にあります。
気功面では、会陰は地球の気を吸収するとされて、ヨガでもルートチャクラつまり、根の働きです。
ヨガの中でも、違った部分もありますが、色でいうと赤色などは共通しています。
会陰からの気の吸収も、赤色を意念させる場合もあります。
経絡やヨガの、管、ナディも重なる部分もあり、そのような重複する部分を大事にします。
また、気に対して、プラーナ、経絡に対して、ナディなどの概念も説明などは、若干違うこともありますが、基本的なことも重要とします。
料理で言えば、調理方法が、煮る、焼く、蒸すや基本的な切り方などはある程度共通です。
②資質や目的で
先程もヨガや気功、西洋的な行法が目的が違うと書きました。
また個人の資質も違います。
あなたがどういったことを目的とするか、どういう資質があるかで、取り組む行、参考とする資料を選ぶのがおすすめです。
日本人であるから、西洋が合わないといったことではありません。
人によっては、西洋的なものが合う場合もあります。
日本の中での、宗教なども、仏教、神道、密教があり、道教も混じっていたりします。
行法では、修験道、陰陽道、古神道もそれぞれ違います。
料理も、日本人の中の食べる方でも、作る方でも、洋食が好き、イタリアンが好きな方もいれば、和食が一番という人もいます。
料理もそれぞれの料理でどれが一番ではなくて、それぞれの目的や好みで違うのと同じことです。
③効用で
前回にも、書きましたが、丹田なども人によって様々です。
位置や大きさなど含まて、別物と言える場合もあります。
丹田の位置や大きさで効用が違います。
先程の目的が行全体でいえば、細かい部分で、効用に応じて身につけていきたいです。
気は量的な側面もあれば、質的な側面もあります。
※実際は他の要素もあり、講座の中で説明しています
質的とは、一般的な陽気であれば、温感です。
武道、武術などいう丹田(下丹田)は、重心や精神の安定のために、重さの質感が入ると効果が高いです。
料理も、同じ料理でも効用・状況によって素材や味付けなどを変えたりしますね。
例えば、風邪を引いたときには、生姜やネギなど体を温めるものを、普段より多く入れたりします。
また、相手の好み状況によって、調理料を普段とは変えることもあります。
まずは、以上の3つの視点から考えていただくのがおすすめです。
レッスンの際には、3つの視点から、さらに、初歩的な基本的な所から、希望に応じて、進めていってます。
料理も、共通する基本的な技法や調理法を身に着けていって、徐々にその人のものになっていくのと同じことです。
情報化社会になり、様々な情報が手に入りやすくなりまし。
情報が沢山あるからこそ、迷いが出てしまうことも出てきました。
今回お伝えした内容などで、整理や理解のお力になれると嬉しく思います。