手や指と氣について
手の開発と氣の関係
氣功やヨガでは、手も重要視されます。
手と氣の関係、大事なポイントについて説明させていただきます。
手は、ホムンクルスで表せられるように、人体の中でも重要な割合をしめています。
運動野は全体の3分の1、感覚野は全体の4分の1と言われます。
感覚野がそれだけの割合をしめているので、色々なことを感じる働きが高いです。
氣を手で感じる、手から出す
氣功の初歩的な、練功で手の平をこすり合わせて、近づけたり、離したりする動作(開合)を行います。
また、いろいろな物に手の平をかざして、物の氣を感じる練習も行います。
これが進むと体全体で氣を感じることも可能になってきますが、はじめに手で行うのは、手が感覚器として優れて、一番感じやすいからです。
手から氣を出す
古代から手をかざす、手を当てるなどヒーリング・外気治療などで手を使われることが多いです。
氣を全身で感じるように、全身から氣が出ていますが、特に手の平から氣が多く出ているので、手の平を使うことが多いです。
(ヒーリングは、手を使わなくとも可能になります。)
科学的に検証されている中では、手の平から遠赤外線が出ているとの話もあります。
遠赤外線は、医療器具などにも使われるものです。
なので、「氣」=遠赤外線であるという話もありますが、氣の中の一種が遠赤外線であって、他の働きやエネルギーも含んで「氣」と当会では考えます。
氣を出すことについて
手から氣を出して、ヒーリングや何らかの技をする場合もポイントです。
・氣の量を増やす
氣には量の概念があります、量を増やすほうが力が強くなる、効果が高くなります。
この時に
①自身の氣の量を増やす
②手から出る氣の量を増やす
の2つがあります。
①については、周天法を参考にしてください。
②についてですが、3つのポイントがあります。
・手の平全体から氣がでる
手の平全体から氣が出ています。
・労宮が開いてくる
手の平のさらに中央に「労宮」というツボがあります。
労宮は、鍼灸でも大事なツボとされます。
ここでさらに氣が出入りしています。
この労宮が開いてくると、実際に手に穴があいたような感覚になり、空気が出入りする感じが出てきます。
・指先からも
指先も気がよく出ています。
練功法によっては、指先と意識して氣を練る方法もあります。
指先も重要なところになります。
ここでも
鍼灸で各爪の際にある「井穴」と呼ばれるツボと、指先に分けれます。
それぞれ、相互に関係して、両方とも大事な所です。
治療などで、手で全身の調整をしたり、指先で治療が可能になります。
健康法でも、爪もみ健康法もあります。
上記の3つは、それぞれ、ヒーリングなどを行う時に、その状況にあわせて使い分けることや、練功時の目的によって、使い分けていただくのがおすすめです。
練功時も使い分けを
練功をする際にも、それぞれの練功をするのが効果的です。
開合時に
開合をする時に、手の平をこすることで手の平全体を意識しやすいです。
すると手の平全体の練功になります。
この時に、労宮を意識して、労宮から氣が出入りしているのを感じて、開合すると労宮の活性化に繋がります。
労宮の練功
労宮の所に、ビー玉のような氣の球を作ります。
そのビー玉を左右の手で労宮を中心に転がすように行う方法がおすすめです。
指先の練功
タントウコウをする際に、指先を意識して行います。
指先に意識を集める感じ行ってください。