弛緩、リラックス、放鬆の段階について

弛緩、リラックス、放鬆と氣の流れ

気功やヨガで、放鬆、リラックスを行います。

スワイショウなどの、大きな動きで緩めること。

導引、アーサナ、ストレッチなど静かな動きで緩める方法など色々あります。

 

弛緩の反対は緊張になります。

・緊張すると、気の流れが下がる

・弛緩すると、気の流れが上がる

という関係があります。

 

気功として何かを行わなくても、弛緩をすると氣の流れがあがります。

弛緩は、気功の基本であり、必要な条件であり、弛緩を深めていくことが大事です。

 

弛緩とは肉体のコントロール

弛緩するとは、体の緊張を取ることです。

肉体の筋肉の筋収縮を無くすこと、弛緩させることになります。

その姿勢や、その動きにおける最低限の筋収縮、通常筋収縮で動くことが多いですが、弛緩をすることで動くことです。

 

言葉を変えると、「肉体のコントロール」です。

人間を考えたときに、色々な考え方、分け方があります。

ここでは、

肉体で分けて考えます。

 

詳しく説明すると長くなるので、簡潔な説明ですが

肉体は、物理的な体のこと。

②心とは、意識、精神、魂、感情などのことです。

③氣は生命エネルギー、生体エネルギーです。

 

気功では③の氣を強化したり、コントロールするのですが、肉体や心と相互に影響を及ぼしています

上で述べたように、肉体が緊張すると、気の流れが下がって、弛緩すると、気の流れが上がると言うことです。

 

逆に、気の流れが下がると緊張して、気の流れが上がると弛緩します。

先ほど、人を肉体、心、氣と分けて考えると言いましたが、それぞれを意識化、認知して、操作することが気功の上達とも言えます。

※自分で操作するには、意識化、認知する必要があります。

 

肉体、心、氣をコントロールするのに、一番簡単なものは肉体です。

肉体のコントロールも満足にできないのに、心や氣のより難しいコントロールは出来ないです

ですので、ヨガでも体位などを始めにするように徹底した肉体のコントロール、弛緩が重要になります。

 

弛緩の段階

武道やスポーツでも、弛緩、リラックスをすることは言われます。

弛緩、リラックスできていると思い込んでいる人は多いですが、本当に身に付けている人が少ないです。

 

弛緩を身に付けるには、以下の段階で進んでいくのがおすすめです。

またその際のチェックもあります。

 

①弛緩を知る段階

弛緩、リラックスがとはどういうことか、緊張よりも弛緩の方が良いと知る段階です。

またスワイショウや揺身法、ストレッチ(動的・静的)などのやり方を知ることです。

ここで、多くの人は、知るとそれで弛緩できたつもりになり、ここで止まってしまいます。

 

②弛緩をわかる段階

わかる段階です。

なぜ、弛緩が良いのか?

スワイショウ、揺身法などをどうすれば弛緩するか?

ストレッチなどで弛緩する理由。

これを説明できないならわかる段階ではありません、自分の言葉で説明できるほどになればわかる段階と言えます。

 

③弛緩ができる段階

実際に弛緩ができる段階です。

スワイショウ、揺身法などどの方法でも良いですが、それを行った後に、実際に弛緩できている段階です。

弛緩のために何かを行った後に、変わっていなければ(弛緩していなければ)、できておりません

出来ない人の多くは、ただすればよいと思って、無意味に時間や回数を繰り返しております、それで満足します。

この段階でようやく、正しい練功ができはじめたことになります。

 

④深める段階

できる段階になれば、弛緩をマスターしたと思い、そこで止まってしまう人がいます。

弛緩を深めていくことが上達です。

弛緩を深めるとは、今まで緊張していたところが弛緩できるようになること

同じ部位の弛緩がより弛緩することです

以前より、より弛緩ができたかどうかです。

 

より弛緩が出来れば

体の不調などは、筋肉の硬さによるものが多いです、ですので、痛みがなくなる、体が軽くなるなど体調が上がってきます。

体を動かす時に緊張は制限をかけてしまうので、弛緩が深まるとより動きやすくなります。

 

④の段階を進んでいくことで、気功の上達に繋がります。

 

立禅やタントウ功でも弛緩する

弛緩するために、スワイショウなどを行います。

弛緩した後に、立禅やタントウ功を行う方法が一つあります

別に、立禅やタントウ功を行っていくことで、弛緩を深める方法もあります

 

立禅やタントウ功などの課目、やり方で、練習したい、鍛えたい内容は色々ありますが、一つに弛緩を深めることがあります。

ですので、弛緩を深めるために、立禅やタントウ功を行い、より緩むように行う、行えます。

 

弛緩ができないことで、行が進まない場合があります。

弛緩についての理解を深めて、できるようになり、深めていって氣の上達につなげてくださいませ。