小周天における三関
氣の通りにくい三ヶ所
小周天の行を続けていくと、小周天にも段階があることが分かってきます。
※小周天をしていても、変化が出ない時は、初歩の段階で止まっていることが多いです。
小周天の効果を高めるには、
・より深い所を氣が流れる
・より沢山の氣が流れる
ことなどが大事になってきます。
経絡とは、「氣」が流れるルートであります。
鍼灸の治療でも、不調、症状がある場合は、経絡に流れる氣が少なかったり、どこかで詰まっていたりします。
健康な状態であれば、経絡に必要な量の氣がスムーズに流れているということです。
経絡の観点からは、経絡を開いていくと言ってもいいです。
経絡が開くほど、より氣が流れるということです。
経絡は、人によって、詰まっている(閉じている)所、流れている(開いている)所が違います。
経絡全体が閉じている場合もあります。
練功をすることで、だんだんと開いてきます。
経絡の途中では、閉じていて、また次のところから開いているなどもあります。
※開いてくると、より氣が流れる感じがはっきりします。
自分で氣を動かす場合も、スムーズに動くようになります。
また、古代から「三関」と呼ばれる、代表的な気が通りにくい場所が3箇所あります。
三関とは、尾呂、夾脊、玉枕
尾呂、夾脊、玉枕が三関と呼ばれる箇所です
玉枕穴・・・後頭部にあり、枕が当たる位置の意味もあります。
経絡の教科書では、正中ラインより、少し横にありますが、気功で行う場合は、正中ライン上、督脈上とします。
脳への気の流入が高まります。
夾脊穴・・・鍼灸の教科書には、それぞれ脊柱の第1胸椎棘突起下縁から第5腰椎棘突起下縁の外方5分にあるとされているので、左右で17穴、合計で34穴とされています。
奇経治療などの場合は、胸椎12番の下に取ることもあります。
当会の気功のレッスンでは、督脈上とします。
正確な位置は、中脘(みぞおち、マニプラ)の後ろ側としています。
尾呂穴・・・尾てい骨の先端です。
ヨガなどでクンダリーニのポイントともされています。
流派によっては、ここを意識することを中心に行をすすめます。
行をすすめると、ここが熱、痛くなるなどの反応もでてきます。
※鍼灸の世界でも、経絡、経穴の定義がありますが、時代により、国により、流派により、位置などが違います。
鍼灸の場合は、昔から学会などで比較的議論をされていましたので、ある程度言葉の意味や場所のズレは少ないと感じます。
氣功を習っていると、言葉の意味が違ったり、場所が大きくかけ離れるのは、秘伝、口伝として伝えられてきた側面が強いのが理由かと感じます。
三関が通ると
三関が開いて気が通るようになってくると、
・より氣を感じられる
・スムーズに氣が動く、動かせる
・瞑想中に明るくなってくる
・練功時の気持ちよさが増える
などの変化がおきます。
小周天を続けていて、なかなか変化がでない場合、経絡やチャクラの開発が少ないことが多いです。
経絡を開発すること、三関を開くこと、通すことを目的に行ってください。